ギターについてアレコレ

今日は楽器屋でのバイトであった。

 

そこで今日はギターについて。

 

販売業、生産業共に企業は在庫を抱えたくないもので、特に楽器の場合、レギュラーライナップのモデルも案外在庫は少なかったりする。

 

だからニッチなコンセプトのギターやベースは希少性を保つ為というのもあるが、発売からしばらく経ってから欲しくなってチェックしてみるともう無くなっていたりすることが多々ある。

バンドマンたる諸君もそんな悔しい経験を何度かしたことだろう。

 

なので、楽器屋で試奏してフォーリンラブした際には是非ともATMに駆け込むか、魔法のカードを切ることをオススメする。

 

ところで今日、出勤してみると、先日から後輩のAYB君が狙っていたベースが再入荷していた。

 

アッシュボディにメイプルネック、メイプル指板のジャズベースだ。

 

手に取ってネックを見てみると、これがなんと立派な杢が出ていた。俗に言うカーリーである。

 

これがそのベース

綺麗な杢が出ているのがわかるだろう。

 

ハードメイプルには杢が現れる確率があまり高くない。その為、杢の美しく出るメイプル材は高価であり、ボディフロントにキルテッドメイプルやフレイムメイプルを仕様しているギター/ベースは安くても20万以上で、5Aランクのモノを使った場合は天井知らずである。

 

キルテッドメイプルフロントで数万円〜十数万円のモノは大概1mm以下のペラペラの張り材なので、ハードメイプルを使用したトーンでの意味は皆無な訳である。

 

そんな訳で、今回入荷したジャズベースは相当稀なベースである。

量産品用にカットして作ったネックに偶然杢目が現れた、という個体である。

 

カーリー杢が現れているからといって、値段が変わる訳でもないので、10万以下で目の細かいカーリーメイプルネックが手に入るなら相当得である。

 

杢目が現れている場合、反りや捻れに弱い場合もあるが、目の細かい個体なので、却って丈夫な可能性もある。

 

よく知らないオジサンに買われる前に是非とも身内の下に渡って欲しいものだ。